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食事が終わり、風呂から出た俺はソファーに座るとテレビをつけた。
ミウは今、風呂に入っている。
先に部屋に戻ってもいいのだが、寝るにはまだ早い。
それにとりあえずミウが風呂から出てきてから、自分の部屋に戻ってもいいだろう。
だから俺はテレビを見ながら待とうと思った。
それにしても俺達、今日結婚したんだよなぁ。
今日から一緒の生活が始まって、そして初めての夜…初夜?
あ…初夜かぁ。
アイツどう思っているのかなぁ。俺は…。
すると風呂から出て来たのかミウの声がした。
「コウ、なんか飲む?」
風呂から出てきたミウは部屋着で髪は半乾きで濡れている。
これから一緒に住むから当然なんだけど、初めて見るミウのそんな姿にドキッとして、ますます初夜の事を意識してしまう。
「ん?じゃあ水」
ミウは冷蔵庫からミネラルウォーターを2本取りだすと、俺の隣に座り1本差し出した。
俺はできるだけミウを見ない様にテレビに視線を向けたまま受け取った。
そして落ち着かせるために喉に流し込む。
でもミウが隣にいると思うと冷静ではいられない。
だからと言ってモヤモヤのまま戻るのも嫌だから思い切って聞いてみた。
「なあミウ」
「ん?」
「今日だけど、どうする?」
俺はそう言うと真っ直ぐにミウを見た。
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