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俺は諦めないミウを見ても怯む事がなかった。
寧ろ挑発的に感じて、ますます萌えてくるのを感じていた。
…でもって何だよ。
それ以上何も言えないだろ?
未だに俺の腕の中にいて、拒絶もできないだろ?
諦めろ。
俺に美味しく食われちまえ。
「ミウ」
俺はゆっくりと子供に話すようにミウの名前を呼んだ。
それがあまりにも落ち着いているせいかミウの勢いも止まる。
「…はい」
「いいから目を瞑れ」
「は?」
「キスするのに目開けてたらムードないだろ」
俺はミウに顔を近づけるとわざと吐息がかかるように耳元で囁いた。
その途端ミウの体がビクッとなり硬直する。
視線は天井に向けられていて、俺を見ようとしない。
きっと脳内会議で揉めに揉めまくっているのだろう。
『私たちそういう関係じゃないから絶対にダメ』
『キスしちゃえ、コウに食べられちゃえ』
さて、ミウはどうするかな?
俺は黙ってミウがどうするのか待つ事にした。
すると、ミウはぎゅっと目を固く瞑った。
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