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「そんな事…ない」とミウは言うが俺には通じない。
だっておまえのその顔。否定しているようには見てないんだよ。
それに悪いけど、俺かなりの自信あるよ。
だから俺は怯む事無く言った。
「いーや惚れただろ?だってお前わかりやすいもんな」
俺はそう言うと「あはは」と笑った。
「あんたこそ私の浴衣姿に惚れたんじゃないの?だって…」
「だって?」
「…キスしたじゃん」
「はぁ?」
俺はミウの言葉に驚き、怪訝そうな顔をしてしまった。
浴衣姿に惚れたからキスした。
きっとミウはそう言いたいのだろう。
…おいおい。浴衣姿に惚れてキスするか?
「はぁ?って何よ」
ミウも俺の反応が意外だったのか怪訝そうな顔をした。
コイツ、本気で思っている。
「浴衣姿に惚れたと思ってんの?」
「そうでしょう?」
「そんな理由じゃねーよ。ったく分かってねーな」
俺は「はぁ」とため息をつき呆れた顔をした。
…やっぱりコイツわかってねーな。
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