つかの間の休息

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「なぁミウ」 「ん?」 「今日はありがとうな」 俺はミウに心からお礼を言った。 今日一日頑張ってくれて心から感謝していたからだ。 ミウは俺をじっと見つめたかと思うと「ふふっ」と笑った。 そして「えへん」と言わんばかりの得意気な顔をした。 「妻だもん。当然でしょ」 「そうだな」 俺もミウにつられるように「ふふっ」と笑った。 するとミウは俺の肩にゴロンと頭を乗せて来た。 ミウの額が頬に触れる。 温かさが伝わってくる。 こうしている時間が心地いい。 俺はあまりにも心地よくて目を閉じようとするとミウのクスクス笑う声が聞こえてきた。 「でも『新婚なのにベッド別なの?』ってウケたなぁ」 「おまえ聞いてたの?」 俺はミウの言葉に驚いた。 何でこの話を知っているんだ? だっていなかっただろ? 俺が不思議に思っているとミウはやれやれと言わんばかりに言った。 「聞こえてきたの。田中さんの声大きいから廊下にまで聞こえてきたよ」
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