始まりのお話

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真暗な夜に月の光と街灯の光がその場を照らす 照らされた場所には何十人の男が輪を作っていた その中心からは一人のパーカーのフードで顔を隠した少年が、次々と少年に襲いかかる者たちを倒していく それはまるで踊りを舞っているように美しく、飛び上がる血が更にその美しさを引き立てる 半数は倒しただろうか 何十人もいる大柄な男たちを小柄な一人の少年によって動けなくされたのだと理解すると、男たちは一斉に震えだした そして叫んだ 『怖い』 『恐ろしい』 『バケモノだ』 『狂ってる』 『人間じゃない』 『勝てるはずがない』
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