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始まりは、父のこんな一言からだった
「夜樹、不本意だが栗東学園(リットウガクエン)に通ってくれないか?」
「…は?」
何言っちゃってんのこのオッサン
「オッサンは酷いよね?!」
「僕そんなこと口にした?」
「思いっきり言ってたよ!父さん傷付くぞ?!」
「ふぅん」
「………(泣)」
この子供じみたオッサン…基我が父はオッサンらしく四十代のバリバリオッサン
そんなオッサンが泣いたら気持ち悪いしかないよね
少なくとも僕はそう思う
「で、何その栗東学園ってのは。何処にあるの?」
「一年位前住んでた屋敷の近くにある金持ち学園」
「何で僕がそこに通わなきゃならないの?」
僕が今住んでいるのは昨年引っ越してきた家が所有している別荘の一つ
それまでは本家の方に住んでて、家の事情で引っ越した
そこにまた戻るとは一体どういうことなのだろうか?
何か企んでるの?
そういう意味で父を見ると分かりやすく目線を逸らした
…なんか嫌な予感………
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