26人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
___朝。
目覚ましの電子音が、戦争の様な一日の始まりを告げる。
正直、仕事などの疲れは殆ど取れていない気もするが仕方のないことだ。
それが彼女に残された、俺の使命だから...
前日に下拵えしておいた食材に火を通し、大きな弁当箱と、可愛いキャラクターの描かれた小さな弁当箱に詰め込んでいく。
それと同時に朝食の準備も進める。
料理の腕も、以前と比べると大分上手くなったと思う。
それに、献立を考える事から、料理を仕上げるまではかなり疲れるものだが、「美味しい」と言って貰えるとやりがいもある。
ちらりと壁に掛けた時計に目を向けると、そろそろアリスを起こす時間になっていた。
俺は料理をきりのいい所で終わらせると、アリスの寝室へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!