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「クラスの女子からはよくヒドイ事言われてたし……男子には毎日のように胸触られたりして……」
「触られた!?」
僕の言葉にいち早く反応したのはイケメン広瀬君だった。
「はい……胸とかお腹とかお尻とか……」
「なっ……!」
イケメン広瀬君の顔が険しくなる。機嫌を損ねてしまったようなので僕が「ごめんなさい」と謝ると、イケメン広瀬君は僕の頭をそっと撫でて。
「お前が謝る事じゃないだろ」
僕を安心させるかのように優しく微笑んだ。
「触りたくなるのも解るけどさー、マジそれセクハラじゃん」
「お前もしてただろ」
「俺は愛があるからいーの!」
イケメン広瀬君の突っ込みに、茶髪君がキッパリ言い放つ。
愛……?
どういう意味?
「多分その女子もさー、佳人が可愛いから嫉妬してただけなんじゃん?」
「それは無いです」
「いやいや、マジそうだって。だって佳人さ、そこらの女の子より断然可愛いもん」
……僕が可愛い?
茶髪君は何を言ってるの?
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