クリスマスの奇跡

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いやいや、それならいっそ小さくて可愛い小動物に……。 そこまで考えて、今日何度目か解らない溜め息を吐いた。 「こんな事考えてたって人間辞められる訳ないじゃん……」 神様……僕はどうしたらいいんですか? 「嘆かわしいのぅ」 ふと、誰かの声が聞こえた。 両親はまだリビングに居るし、部屋には僕しか居ないはずなのに。 「これだから最近の若いもんは……軟弱で根性無しばっかりじゃな。あぁ~、嘆かわしい」 被っていた布団から頭を出し、キョロキョロと周りを見渡す。 誰も居ない。 居るはずがない。 「こっちじゃ、こっち」 その声を頼りに視線を向けると、ベッドの隣にある学習机の上に仁王立ちする人影が見えた。 ……但しその人影は体長15センチ程の小さな物だったけど。 「最近の若いもんはゲームやらネットやらばっかりしおって、外で遊ぶ事もせんからそんな軟弱になるんじゃ。ワシの若い頃はなぁ、友達と集まっては野山を駆け回ってやんちゃしたもんじゃ」 .
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