すれ違いと和解

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「もしかして……急いで来てくれたの?」 「あぁ、細田を待たせちゃ悪いと思ったし」 僕の為に急いでくれたんだろうな。 僕だって広瀬君の為ならいくらでも待っていられるのに。 何か……嬉しい。 「えへへ」 「何笑ってるんだ」 「だって……」 こんな些細な事まで幸せに感じてしまうのは、相手が広瀬君だからだ。 僕ってホントに広瀬君が好きなんだな……。 「それ、どうしたんだ?」 広瀬君が僕の手にあったバナナ最中に視線を送る。 「さっき片桐君に貰ったの」 「片桐? そういえばさっき実習棟に行くの見かけたな」 「スノウ先生に会いに行くんだって」 「あぁ、あの先生か」と広瀬君もすぐに思い当たったらしい。 「細田の親代わりとか言ってた先生だろ?」 「親代わりというか……先生のおじいちゃんと元々知り合いだったから」 どんな知り合いかは説明出来ないけど。 .
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