甘い時間。

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なんてことだと、あたしはひどくショックを受けていた。 その日はみんなが寝静まるのを見計らってヤマ兄のベッドの中に参上した。 いつもうつ伏せで寝てるヤマ兄だけど、一緒にいるときはあたしの方を向いてくれるのだ。 嬉しいなぁと思って、ギュッとしようと思ったら、拳ひとつ分の距離を取られてしまった。 そのままあたしの存在をシカトするかのように目を閉じた。 そして、翌朝5時。 目覚めたあたしをヤマ兄が見ていた。 それから、一緒に寝ない宣言をされてしまったのだ。
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