甘い時間。

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「なに?なんでアサカが彼氏と寝ることについて考えてるの?」 「いや。友達が悩んでたんだけど。あたし……サヤコみたいにさ、恋愛経験豊富じゃないでしょ?だから、なんて言っていいか分からなくて」 「なるほどね。一緒考えてあげよっか?」と、天使みたいなサヤコ。 それか野次馬かもしれないけど。 相手はヤマ兄だと悟られない様に、軽く昨日の夜の一部始終を話した。 「じゃあ、その2人は付き合って間もないってことかー」 「そうだね」 「キスしかしてないんでしょ?」 「うん」 「で、その日は家族がいたんだ?」 「うん」 「我慢したんだろうねぇ」と切なげに視線は窓の外を見る。
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