過去のあれ

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話は昨日の夜にさかのぼる。 早崎侑己17才、自慢出来なければ恥をかくこともできない…並な人生を送ってきた人間だ。 何故並な人生を送ってきたかを考えていた。 平日の朝、寝たのが午前2時で起きるのが午前7時だからつらい。寝る直前まで、サイトの巡回とアニメ鑑賞があるからねえ… 平日の昼、俺は高校生だから高校にいるわけなんだが…とにかく眠い。友達の江村ひかりさんが話しかけてくれるのだが、つい俺は話を聞きながら寝入ってしまう。普通なら呆れられてそのまま友達じゃなくなる事になるかもしれない…が、江村さんは意外な事に俺の寝ている最中もずっと俺の前にいる。起きるといつも顔が近くにあって赤らめる。…まさか俺を好きなわけないし。単に友達が少ない俺を気遣ってのことに決まってるよ。江村さん、お姉ちゃんが我が学園のトップに君臨する生徒会長で江村さん自身も学級委員長だから、陰キャラの俺を構ってくれてんだ。 帰宅部だからすぐに家に帰れる。んで夜、夕食を終えてからは一気にパーティータイムうぅぅ!!じいちゃんに買ってもらったipedtouchを使って“調べもの”を始めるのだ。調べる数々のワード…無数の履歴が表示される中、俺は迷わず1番上のワードをタッチする。そう、それは… 「ふうん?“お姉さん 同人誌 エロ画像”かあ…」 「す、すみませんでしたっ…」 不覚だった。部屋にいつの間にか忍び込まれ、おにいーちゃん!!と背後から抱きつかれるなんて。いや、そりゃ妹に抱きつかれて嫌なわけではないんだが 「あはははっ?お兄ちゃん?なかなか良い趣味してることね~?」 金剛力士像のオーラが見える妹を好きになれそうになかった。水色ポニーテールが怒りのせいか・・・宙に浮かび上がる早崎まりん14才、恐ろしい妹だぜ…
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