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「無理に、とは言えないけど、チャンスをくれないかな。 もちろん、分からないことだらけだと思うから、時間をかけて勉強して、たくさん練習もしなきゃいけないけど。 俺も部員たちも、全力で応援するつもりだよ」  こちらを見つめるコハク色の瞳が、まるでわたしの全てを知っているかのように思えて、――気を抜くと、その目に全てを委ね、頷いてしまいそうになる。 「でも…」  わたしは慌てて言った。 「どうして、わたしなんか……。 探せば、他にいくらでも、やりたい人がいると思いますよ。あんなに人気のある番組なんだし…」 「…他の子じゃ、ダメなんだ」  その言葉は、耳からではなく、わたしの心に直接打ちこまれたかのように、強く響いた。 「これは、…もしかしたら、俺の個人的な希望かもしれないけど…」  少し間を置いて、春山先生は言った。 「君じゃなきゃ、ダメなんだ。――君にしか出来ない放送を、聞いてみたい」
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