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「何それ?つまんない」
私はコウの言葉に拍子抜けした。
そして眉間にしわを寄せながら言った。
どうなんだろうなって…。
何て言うか気になっていたのに。
あの余裕な顔。
もしかして私、はぐらかされた?
「おまえの真似」
コウは「どうだ」と言わんばかりの顔をしている。
「う…確かに」
「だろ?」
コウはそう言うと「あはは」と笑った。
私はそんなコウを見ながら敵わないなと思った。
常にコウには余裕を感じられるから。
私にはどう対応すればいいのか、わかっているのだろう。
どう言えば怒るのか、どう言えば笑うのか全部わかっていると思う。
…やっぱり幼馴染なんだな。友達なんだな、私達って。
そう思うと身体の力が抜けたように楽な気分になった。
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