不安の足音-2

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「おい、携帯鳴ってるぞ」 私はコウの声に振り向くとテーブルに置いてある携帯からメール着信を伝える音楽が流れていた。 こんな時間にメールを送るのはきっと華ちゃんだろう。 さっきメール送ったからその返信かな? 私は携帯を取りに立ち上がろうとするとコウは携帯を持ってきてくれた。 そして「んっ」と私に手渡すと隣に座る。 「ありがとう」 私は携帯を受け取るとコウが隣に座るのをぼんやりと見ていた。 コウは一緒にメールを見る事なく、リモコンを手に取るとテレビをつけた。 そして深夜番組をぼんやりと見ている。 私は携帯に視線を移すと早速メールをチェックする。 メールの送り主は案の定、華ちゃんからだった。 その文章は華ちゃんらしく見ているだけで微笑んでしまう。 『先輩。今日はありがとうございました。先輩のお陰でダーリンと仲直りできましたよ。あっ!油も結局捨てちゃいました』 …仲直りできたんだ。良かった。 油も華ちゃんが嫌だと思ったら捨てていいんだよ。 きっと彼氏もわかっていたと思う。 私はメールを見ながら二人が仲直りできた事にホッとしていた。 でもよくよく見るとこのメールにはまだ続きがあった。
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