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「ん…」
コウは宣言通り家に帰るなり私にキスをしてきた。
抱きしめる腕は力強くて。
その唇は優しくて。
私はただコウに身を委ねるしかできなかった。
コウは私と目が合うと激しく唇を重ねてくる。
そして唇に隙を見つけると深いキスをしてきた。
「う…ん…」
コウは何度も角度を変えて私の口内を優しく触れる。
まるで大切な宝物を探すかのように。
その優しさが心地よくて私はトロトロに蕩けていく。
コウのキスでトロトロになった私は足に力が入らず立つ事ができなくなっていた。
そんな私にコウは気づいたのかソファーに座らせると顔を近づけてきた。
キスをするわけでもなく吐息が届く距離にコウの顔があると思うと恥ずかしくて目を逸らしたくなる。
でもコウは捉えるように真っすぐに私を見つめていて逸らす事が出来ない。
私は潤んだ目のままコウを見る事しかできなかった。
するとコウは私の額に自分の額を合わせると囁くように言った。
「俺の知らないミウの声もっと聞かせて」
そう言うとコウは私の耳たぶに「チュ」っと軽くキスをすると首筋に唇を落としてきた。
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