あなたの瞳に映るもの

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コウの唇や舌がなぞるように這っていく。 私の首筋、鎖骨へと…。 露わになっている肌全てに唇を落としていく。 もう触れてない所がない位に。 優しく触れたと思えば、痕が残る位に強く痛くキスをされて。 触れた箇所がゾクッと敏感に反応したかと思えば一気に熱くなっていく。 それがあまりにも気持ち良くて…。 頭がおかしくなる。 「ああ…」 私は体の奥から溢れてくる声を抑える事が出来ず、必死にコウにしがみついた。 コウもそれに応えるように首筋から唇を離すと私を強く抱きしめる。 そしてまた唇を重ねる。 …私、セックスって正直あまり好きではなかった。 男の人の欲求を満たす為の行為としか感じなくて。 確かに気持ちはいいかもしれないけど、いつもどこか気持ちは冷めていた。 それなのに…何?この感じ。 触れているだけなのに、すごく気持ちいい。 ああ…もっと触れて欲しい。もっと抱きしめて欲しい。 コウとセックスしたい。 浴衣の襟元にコウの手を感じた時、私はこのまま身を委ねようと思った。
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