あなたの瞳に映るもの-2

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ゆらりゆらりと遠退く意識の中、私は夢を見た。 その夢はありえない位に幸せなものだった。 華ちゃんと行く約束をしていた花火大会に何故かコウと一緒に行った。 すると花火を見ながら突然キスされて。 『ミウ…好きだよ』って告白された。 その後、家に帰るとキスの嵐が待ってて。 欲しかったネックレスをプレゼントされて。 こうして甘くて激しいセックスしている。 コウとのセックスは私を獣にさせた。 その身体は熱くて。 その囁き、吐息は私の理性を一瞬にしてどこかに吹き飛ばしてしまう。 私はコウとのセックスにただ溺れていた。 ああ…夢って私が望んでいる事を全て叶えてくれるのね。 ん? コウの身体も囁きも全て覚えて…いる? って何これ? 夢にしては凄くリアルだ。 もしかして現実? いや…そんな訳ない。 だってコウは私に気持ちがないから。 そんなのどうでもいい。 夢でもいいから…。 覚めないで欲しい。
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