あなたの瞳に映るもの-2

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私はネックレスを触りながら夢ではなかったと確信する事が出来た。 その瞬間、昨日の事が短編映画のようにダイジェストになって頭に蘇ってくる。 花火大会に一緒に行った事も。キスした事も。 そしてセックスした事も…。 この状況が全て現実だと教えてくれる。 コウと…セックスしたんだ…。 それは甘くて激しくて。 気持ち良くて。 私はコウの与える快楽にただ溺れているだけだった。 って…うわぁ、思い出しただけでなんか恥ずかしい。 もう30歳なんだから。 それなりに大人の経験だってしているんだから…。 もっと余裕があってもいいのに、なんでこんなに恥ずかしく感じるの? 私はあまりにも恥ずかしくて両手で顔を押さえた。 すると背中越しにコウの声が聞こえてくる。 「…起きてたの?」 私はコウの声に反射するように振り向いた。 コウはまだ眠たそうに眼を擦りながら私を見ていた。 そんなコウを見るなり私は自分が裸である事を思い出すと身体がフリーズして動けなくなった。 …あ。 私…裸だったんだ。
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