あなたの瞳に映るもの-2

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「な、何だ?」 コウはそう言うと私を怪訝そうな顔をしながら見ていた。 そりゃあそうだ。 寝起きで突然「ギャー!」って悲鳴を上げられても意味がわからないだろう。 それもやっと想いが重なって甘い時間を過ごしたのに。 記憶もあるし確かに気持ちはわかるけど…でもいきなり全裸はちょっと。 それに昨夜は真っ暗だったからちゃんと見てない。 だからってこの明るさで見るにはまだ目が慣れてない。 私は顔を逸らしながら言った。 「コウ服着て」 「はぁ?」 「いいから早く」 「あーはいはい。うるさいなぁ」 コウは呆れたように言うとベットから起き上がるとボクサーズパンツを穿いた。 そして床に落ちているパンツとブラジャーを「んっ」と私に手渡す。 「あ…ありがとう」 私はお礼を言うと布団の中に隠れて下着をつける。 下着はつけたけど、この姿で布団から出る事は出来ない。 だからと言ってまた浴衣を着るわけにもいかないし…。 さぁどうしたもんか。
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