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「な、何だ?」
コウはそう言うと私を怪訝そうな顔をしながら見ていた。
そりゃあそうだ。
寝起きで突然「ギャー!」って悲鳴を上げられても意味がわからないだろう。
それもやっと想いが重なって甘い時間を過ごしたのに。
記憶もあるし確かに気持ちはわかるけど…でもいきなり全裸はちょっと。
それに昨夜は真っ暗だったからちゃんと見てない。
だからってこの明るさで見るにはまだ目が慣れてない。
私は顔を逸らしながら言った。
「コウ服着て」
「はぁ?」
「いいから早く」
「あーはいはい。うるさいなぁ」
コウは呆れたように言うとベットから起き上がるとボクサーズパンツを穿いた。
そして床に落ちているパンツとブラジャーを「んっ」と私に手渡す。
「あ…ありがとう」
私はお礼を言うと布団の中に隠れて下着をつける。
下着はつけたけど、この姿で布団から出る事は出来ない。
だからと言ってまた浴衣を着るわけにもいかないし…。
さぁどうしたもんか。
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