あなたの瞳に映るもの-2

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私は写真立てをデスクに戻すとベットにゴロンとなった。 そしてコウの枕に顔を埋める。 すると枕からいい匂いがした。 それはお日様の様な体がポカポカするような感じで。 …コウの匂いだ。 コウはここにはいないのに優しく包まれているように感じて私はそれだけで幸せな気分になる。 ふとベッドに横になりながら疑問がよぎった。 考えてみればコウと離れて20年近くになるけど、どうして今になって私に会いに来たんだろう? 結婚を決めた理由は何だったのだろう? 本当に仕事だったのかな? 昔から私が好きならもっと早く会いに来てもおかしくないのに。 会いに来れない理由でもあったのかな? うーん…よくわからないけど。まっいいや。 こうしてコウと結婚したんだし。 こんなに想ってくれているんだもん。 それ以上の幸せはない。 あっそうだ。 コウにメール送ろう。 私はそう思うとベットから立ち上がりコウの部屋をあとにした。 そして自分の部屋にいったん戻り携帯を取ってくるとメールを短く入力する。 「よしっ。これでオッケー」 私はコウにメールを送るとそっと目を閉じた。 『おやすみ』image=474146867.jpg
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