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俺はそっと自分の部屋に入ると真っ暗でミウはもう寝ているのがわかった。
…コイツ本当に寝てるんだ。
だから物音を立てないように静かにデスクの照明をつけた。
部屋の照明だと明るすぎて起きてしまうと思ったからだ。
デスクの照明がぼんやりと薄暗く部屋全体を照らしてくれる。
俺はベットに視線を向けると、当然だがミウがいてうつ伏せの状態で寝ていた。
その姿は無防備でその顔はまるで子供のようで。
…気持ち良さそうに寝やがって。
ああ…もう抱きしめたい。
寝ているミウを見ながらそんな衝動が走った。
でもそんな事をしたらミウが起きてしまう。
だから俺はそっとベットに上がると、ミウに体重をかけないように覆い被さった。
ミウの髪の毛が俺の顔にふわっとあたりシャンプーのいい匂いがする。
これだけ近いときっと俺の吐息もミウに届いているだろう。
…起きるかな?
俺は一瞬起きてしまうのかと不安に思ったが全く起きる気配がない。
それどころが気持ち良さそうに「ムニャムニャ」と寝言か何か分からない言葉を言ってる。
俺はそんなミウを見ながら「ふっ」っと笑ってしまった。
…コイツ本当に俺より年上なのかよ。
本当に子供みたいだな。
そんなミウが可愛くて愛しく思える。
「おやすみ」
俺は小さな声でそう言うとミウの頭にそっとキスをした。
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