おまけ ~隣りに眠る君~

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「コウ…コウ…」 朝日の眩しさと共に俺を呼ぶ声が聞こえる。 その声はぼんやりしている意識を覚まそうとする。 …ミウが呼んでいる。 これは夢か?ミウが俺の部屋にいるなんて…。 だってアイツは自分の部屋で寝ているはずなんだから。 じゃあ夢だな。 だったらもう少し夢の中でミウの甘い声を聞いていたい。 俺の意識が遠のいていこうとするとハッキリとしたミウの声がした。 「コウっ。起きて!」 「ん…?」 俺はミウの声に目を細く開けた。 すると目の前にミウがいる。 目の前と言うか、いや…抱き合っている状態で体が密着していた。 …ああ、ミウだ。 「こんなに強く抱きしめられてたら起きれないよ。朝御飯用意できない」 ミウは手をバタバタさせながら俺を軽く叩いて必死に起こそうとしている。 どうやら俺が強く抱きしめているから身動きが取れないみたいだ。 ミウのはっきりした声と叩く痛さから夢でない事がわかった。 …夢じゃないんだ。 俺は夢じゃないと分かると嬉しく感じて更に強くミウを抱きしめた。
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