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「もうっ」
私は電話が終わるとコウを睨みながら言った。
コウは私から離れると「あはは」とお腹を抱えながら笑った。
「ホントおまえの反応って面白い。もう最高」
コウは相当おかしかったのか凄く楽しそうに笑っている。
私はそんなコウを見ながらイラッとしていた。
…な、何よ!バカにして。
あんたが電話中にあんな事やったからじゃない。
全く華ちゃんにどんな顔をして会えばいいのよ。
あんたは会わないからいいけど、私は絶対に顔を合わさないといけないんだから。
絶対に面白おかしく言われる。
もう最悪だ。
「華ちゃんに怪しまれたよ。月曜日会社に行くの恥ずかしいよ」
「いーじゃん。俺達夫婦なんだし」
「でもヤダ」
私は口を尖らせながら言った。
コウは「やれやれ」と言った感じに微笑みながら私を見ている。
「ミウ」
そう言うとコウは私の腕をグイッと引き寄せ抱きしめた。
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