あなたの瞳に映るもの-2

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「もうっ」 私は電話が終わるとコウを睨みながら言った。 コウは私から離れると「あはは」とお腹を抱えながら笑った。 「ホントおまえの反応って面白い。もう最高」 コウは相当おかしかったのか凄く楽しそうに笑っている。 私はそんなコウを見ながらイラッとしていた。 …な、何よ!バカにして。 あんたが電話中にあんな事やったからじゃない。 全く華ちゃんにどんな顔をして会えばいいのよ。 あんたは会わないからいいけど、私は絶対に顔を合わさないといけないんだから。 絶対に面白おかしく言われる。 もう最悪だ。 「華ちゃんに怪しまれたよ。月曜日会社に行くの恥ずかしいよ」 「いーじゃん。俺達夫婦なんだし」 「でもヤダ」 私は口を尖らせながら言った。 コウは「やれやれ」と言った感じに微笑みながら私を見ている。 「ミウ」 そう言うとコウは私の腕をグイッと引き寄せ抱きしめた。
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