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美味しいシャンパンに美味しい料理の数々。
評判通りの料理の美味しさにお腹は満たされ、シャンパンが頭をフワフワ心地いい感じにさせていく。
そして隣にはコウがいてくれる。
ああ…なんて幸せなんだろう。もうこれ以上必要なものはない。
このまま時間が止まればいいのに…。
「…ミウ?」
私は心地いい気分に浸っているとコウの呼ぶ声に我に帰った。
「大丈夫か?」
コウは心配そうな顔で見ながら言った。
…大丈夫か?って…どんな顔をしていた?
間の抜けた顔をしてた?うわぁ…恥ずかしい。
「大丈夫。あ…でもちょっとトイレ行って鏡見てくる」
私はそう言うと席を立ちトイレに向かった。
トイレに着くと私は鏡の前でぼんやりと自分の顔を見ていた。
…真っ赤な顔をしている。
確かに飲んだもんね。
ヤバイヤバイ。これ以上飲むの止めておこう。
招待された結婚パーティで泥酔なんて絶対にマズイしコウに迷惑をかけてしまう。
「さてと戻りますか」
私は両手でパンっと軽く頬を叩くとトイレをあとにした。
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