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「でもおまえはどうなの?」
「ん?」
「子供。欲しい?」
「欲しいに決まってんじゃん。コウの子供だよ」
「俺も。お前との子供欲しいよ」
コウはそう言うと嬉しそうな顔をした。
あんなに不安に思っていながらも子供が欲しいと言うコウを見ていると嬉しさがじーんと込み上げてくる。
…良かった。
コウが子供欲しいと言ってくれた。
「…コウ」
私は嬉しくて無意識にコウの名前を呟いていた。
するとコウはズイッと私に顔を近づけてきた。
今にもキス出来るくらいな近い距離にコウの綺麗な顔がある。
あ…キスするのかな?
私が目を閉じようとするとコウはニヤリとしながら言った。
「じゃあやる?」
「え…?やるって?」
何を?
私は閉じかけた目を開けながら頭をフル回転にして考えたけど、でもわかならい。
コウはそんな私の反応を楽しむかのように一瞬微笑むと悪戯の顔をした。
そして耳元に唇を寄せると甘く囁くように言う。
「子作り」
コウの囁きが私の中を駆け巡る。
唇が指が甘く優しく私を支配する。
もうコウから離れられない。
私は目の前にいる愛しい人に身を委ねた。
コウ…私達にも赤ちゃん来てくれるといいね。
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