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って…ええっ!?
この人が彼氏で…彼女?
年下イケメンに年上の大人しそうなキャリアウーマン。
この二人には申し訳ないけど、見た感じは付き合っているように思えない。
私は意外すぎて二人を呆然と見ていた。
けど…。
目の前にいる二人は違和感がなく凄く自然で、やっぱり付き合っているんだなぁと思った。
「木村さん達が心配してたよ。戻ろう」
「うん」
芽衣さんが返事をすると斗真くんは私に視線を移した。
「…先ほどはどうも」
「あ…いえ」
「知り合い?」
芽衣さんは不思議そうな顔をしながら私と斗真くんを見ていた。
そんな芽衣さんに斗真くんは安心させるように笑顔で言う。
「芽衣さん探している時に会ったんだ」
その言い方は優しくて不安や疑問も一気に無くしてくれる。
斗真くんの芽衣さんへの想いが伝わってくる。
だから私も話しておこうと思った。
「女子トイレの前まで探しに来てたんですよ」
私の言葉に芽衣さんは申し訳なさそうな顔をした。
「あ…そうなんだ。ごめんね」
「ううん。もういいから戻ろう」
そう言うと斗真くんは芽衣さんを軽く支えた。
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