1304人が本棚に入れています
本棚に追加
コウがランチに連れて行ったくれた店は高層ビルの上の階にある展望レストランだった。
展望レストランだけあって外の景色が良く見える。
しかも今日は天気がいいからここからは少し離れた所にある湾岸エリアも良く見えた。
都心と繋ぐ大きな橋、高層ビル。
そしてシンボルになっている観覧車。
私はオーダーしたパスタを頬張りながらずっと外の景色に夢中になっていた。
コウはそんな私を優しく見守るように見ていた。
「やっと機嫌直ったな」
「だって凄くいい眺めなんだもん。それにこのパスタ凄く美味しい」
そう。景色だけではない。
パスタ自体がとても美味しくて、私のお腹も満たされていく。
「だろ?この店、味も悪くないし何より景色がいい」
「うん。だって湾岸エリアが見えるんだよ。最近行ってないなぁ」
「ふーん。じゃあ後でそっちに行ってみる?」
「えっいいの?」
私はコウの言葉に身を乗り出してしまった。
だって湾岸エリアって家から近いわけではないからそう簡単に行けないし。
でも遊びに行きたいと思ってたから誘ってくれたのが嬉しかった。
「別に今日は予定もないし、車だからそんなに時間かからないと思うし」
「うわぁ嬉しい」
「じゃっ決まりな」
コウはそう言うと微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!