コウの夢-2

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週末、私はいつものように朝食の用意をしていた。 スクランブルエッグにカリカリに焼いたベーコン。 それにトーストにコーヒー。 平日は和食が多いけど、仕事が休みの日はいつもこんな感じだ。 私も休日くらいはゆっくりしたいし、コウもそれでいいと言ってくれる。 確か結婚する際にコウは「ミウのしたいようにすればいい」って言ってた。 だから家事とか手を抜いても何も言わない。 でもこれってお姑さんと同居じゃまずありえないよね。嫁失格だわ。 「おはよう」 テーブルに食事を並べているとコウがリビングに入ってきた。 「おはよう。ちょっと待っててね、あとコーヒーだけだから」 「ん」 コウは短く返事をするとイスに座った。 ルームウェアで目を擦りながらぼんやりとしているコウを見ていると今起きたんだなとよくわかる。 私はキッチンに戻ると用意していたコーヒーが入ったマグカップを2つ手にするとテーブルに置く。 そしてイスに座り「さっ食べよう」と言うとコウが話し出した。 「なぁミウ」 「何?」 私は特にコウを見ずにコーヒーをスプーンでかき混ぜながら言った。 「今日これから出掛けるから準備しておけよ」 「へ?」 出掛けるって?何処? 私はコウの言葉に驚き顔を上げるとコウはトーストにかじりついていた。
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