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俺は突然の事に驚きながらもここで目を開けてはいけないと思い、再び目を閉じて寝たふりをした。
きっとミウは俺が寝ていると思っている。
起きていたらこんな事はまずやらないだろう。
でもこれは何だ?悪戯か?
この前、額にキスした仕返しか?
この行為はミウにとっては悪戯かもしれないが、俺には刺激が強すぎる。
だってミウがこんなに近くにいて俺の顔を触っているんだぜ。
手を伸ばせば抱きしめる事だってできる。
顔を近づければキスだってできる。
そう思うと胸がドキドキしてきて、抑える事が出来ない。
…ヤバイ、音大きい。
その胸の音はあまりにも大きくて、部屋中に響いているじゃないかと心配になる。
ダメだ!聞こえてしまったらミウが気づいてしまう。
頼む!聞こえないでくれ!
俺が起きている事に気づかないでくれ!
俺の祈りが通じたのかミウは気づいていないみたいだ。
頬を撫でる事を止めない。
それどころか目、鼻へと指を動かしていく。
ミウの指の動きに全神経が集中する。
触れるとゾクッとしてすぐに熱くなっていき、俺の理性を壊す。
セックスしているわけでもないのに、ただ触れているだけなのに…この感じは…。
…気持ちいい。
俺は悪戯だとわかっていても、この何とも言えない感触が快感だった。
そして一瞬、指が離れたかと思うと今度は唇に触れた。
唇に触れた指はさっきまで撫でていたのとは違い、そのまま動かずに止まっている。
…ミウ?どうした?
するとミウの指が唇からスッと離れた。
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