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レストランでの食事後はそのまま本屋へと向かった。
俺が今日買いに来た本は専門書で大型本屋にしかない。
まぁ仕事で使うデザイン関係の本だから普通の本屋には置いてないからな。
本屋に着き、専門書コーナーに行くと俺はお目当ての本を探した。
ミウはそんな俺の邪魔をしないように気を使ってくれているのか、静かに辺りを見渡している。
いや、静かにじゃない。
よくよく見ると初めてきたかのようにキョロキョロとしている。
…?どうしたんだ?
この本屋、初めてじゃないだろ?
俺が不思議に思っているとミウは辺りを見渡しながら言った。
「コウってこういう本読んでいるの?」
「仕事だからな」
俺は本棚に視線を移すことなく答えた。
どうやらミウは専門書コーナーに来るのが初めてだったみたいだ。
見た事のない洋書の本に圧倒されているらしい。
俺はミウに自分の仕事を理解してもらえるいいチャンスだと思った。
デザイン関係の仕事って言ってもピンとこないだろう。
こういう本をヒントにして発想力を高めるんだよ。
と思っていたが、ミウは俺の考えている事と違う事を口にした。
「って英語わかるんだ」
ミウはニヤニヤしながら俺を見ている。
…は?
英語わかるんだ…ってコイツ何言ってんの?
俺、一応外資系の会社にいるんですけど。
コイツ絶対にバカにしている。
「あたり前だろ。お前バカじゃねーの」
俺は気がつくと「チッ」と舌打ちをすると、また本棚に目を移した。
ミウはそんな俺を見ながら一瞬「クスッ」と笑うと少し離れた場所に移動して本を見ていた。
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