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食事が終わると俺は食器の片づけを始めた。
ミウは自分がやると言ったが、今日の家事は俺がやると決めたんだ。
だからミウには自分の部屋に戻って寝て欲しかった。
でもミウは戻ろうとしないで、俺を見ている。
きっとミウの事だ、片づけが終わるまで待っているのだろう。
ったく。コイツは気を使わなくてもいいのに。
「なんでリビングにいたんだよ。部屋で寝てた方がいいんじゃねーの?」
「ああ。明日は仕事に行こうと思ってたから少し起きてた方がいいかなって思って」
俺はミウが言う事に納得した。
…なるほど。
確かに明日仕事に行く事を考えたら起きていた方がいいかもしれない。
「ふーん」
「だからテレビでも見ながらのんびりしてたら寝ちゃった。そしたらコウが…あっ!」
ミウは何かを思い出したのか話している途中で「あっ!」と大きな声を出した。
そしてみるみる恥ずかしそうに顔が赤くなっていく。
…?
俺は突然のミウの反応がわからなかった。
なんで赤くなっているんだよ?
それに「あっ?」ってなんだ?
「あっ!って何だよ」
俺は意味がわからなくて思わず聞いてしまった。
するとミウは俺から視線を外すと恥ずかしそうに言った。
「えーっと…なんで抱きしめてたの?」
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