1%の可能性-2

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俺は本屋を出ると直ぐにミウの携帯電話に電話をかけた。 1回、2回とコール音が響き渡る。 …ミウ、どこにいる? 頼むから電話に出てくれ。 俺はミウが電話に出るのをただじっと待っていた。 でも聞こえてきたのはミウの声ではなくて留守番電話のメッセージだった。 電話の向こうから留守番電話のメッセージが虚しく聞こえてくる。 俺は「はぁ」と肩を落とすと、そのまま電話を切った。 …ミウ何で出ない? 着信に気づいてない?それとも無視? いや…それはないと思いたい。 でもこうして電話に出ないのなら、かけるだけ無駄だ。 だったら探しに行った方がいい。 それに着信履歴から俺が電話した事に気づくだろう。 俺はミウが行きそうな場所を探す事にした。 たぶんアイツはここら近辺にいる。 ミウの性格上、せっかく来たのだから真っ直ぐに帰らないと思う。 そんなミウが行きそうな場所…沢山ありすぎるな。 服や靴、雑貨。 夕食のお惣菜にスイーツ。 どれも十分に考えらえる。 全てを回るにはかなりの時間がかかるけど、そんなの関係ない。 とりあえず一通りあたってみるか。 俺はミウが行きそうな場所を隈なく探した。 でもどこを探してもミウに会う事はなかった。
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