1%の可能性-2

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あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。 頭がぼんやりする。 確か帰ったらミウがリビングのソファーで寝ていたから部屋に連れて行こうとして。 ミウを抱きしめたら、アイツ凄く温かくて。 そのまま寝てしまったんだ。 俺はゆっくりと目を開けると当然だが、腕の中にミウがいた。 ミウは俺に抱きしめられているから唇が耳元にあたっている。 …あれ?寝息が全く聞こえてこない。 それに俺を抱きしめるミウの腕にも力が入っているような…。 もしかして起きているのか? だから俺は抱きしめたままミウに声をかけた。 「ん…ミウ起きてた?」 「あ…うん」 ミウは俺の声にビクっとすると小さな声で頷いた。 その声は小さいが今朝の様な熱でうなされる苦しい感じはしない。 「具合は?」 「大丈夫。薬が効いているみたい」 ミウは俺の耳元でぼそぼそと小さい声で言う。 その声、吐息がくすぐったくて。 こうして俺に抱きしめられても嫌がらなくて。 「そっか。良かった」 具合が良くなってホッとしているけど、それよりもミウを抱きしめている事が嬉しかった。 そういえば意識のあるミウを抱きしめるのは初めてだな。 いつもコイツ寝てるか、酔っぱらって意識がないかだもんな。
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