1%の可能性-3

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「そっ。あと少しだから今のうちにやっておく」 俺はそう言うと立ち上がった。 ミウはそんな俺を呆然と見ている。 そして申し訳なさそうに言った。 「うん…ごめん。付き合わせちゃって」 謝っているミウを見た途端、ドキンと胸が痛んだ。 俺…何やっているんだ?ミウにあんな顔をさせちゃって。 ミウの気持ちが俺にないとわかっただけだろ? ただ俺じゃなくて早坂が好き。それだけだ。 だから…ミウは悪くない。 けど…顔を見るのは辛い。 だから俺は視線を宙に移すとミウの頭をガシガシと強く撫でながら言った。 「ラーメン食いに行こうって言ったの俺だろ?だから気にするなって。オヤスミ」 そして言い終わると俺はミウの顔を見ずに自分の部屋へと戻って行った。 後ろからミウの「うん。おやすみ」と言う声を聞きながら。 俺は部屋に戻るとベッドに横になり天井を見つめた。 …ミウ。 俺はおまえが好きだけど、おまえの心に俺はいない。 てっきり理沙の件から少しは心が近づいたと思ってたけど、それは俺の勘違いだったんだな。 なぁ今の俺には何%の可能性があるんだ? もう無理なのか?0%なのか? 0%じゃないのなら…。 もし1%でも残っているのなら。 俺は…。
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