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ミウは早坂が好き。
BBQの時の二人の様子が頭の中を繰り返す。
楽しそうに微笑みあっていた二人を。
確かに俺達は結婚しているけど、恋愛結婚ではない。
他に好きな奴がいてもおかしくない。
だからミウに好きな奴がいたとしても非難できない。
でも…俺は…。
そう思うとミウの話は耳に入ってこなかった。
「そうお土産でね。華ちゃんとお揃いなん…だ…ってコウ?」
ミウは一人でペラペラと話していたが、俺の様子の変化に気づいたのか「はっ」とした顔をした。
そして不思議そうな顔で俺を見ている。
何か変な事を言った?って顔をしている。
でも俺はこれ以上この話を聞きたくなかった。
だから気がつくと素っ気ない言い方をしていた。
「ふーん、そっか。良かったな」
「でしょう?気に入っているんだ」
「あっそ」
俺は短く言うと立ち上がり腕を上げ大きく伸びをした。
「じゃあ俺、もうひと仕事するわ」
「えっ…仕事?これから?」
ミウはこれから仕事をすると言った事に驚いた顔をした。
でも俺はこれ以上ミウと一緒にいるのが辛かった。
早坂を思うミウの顔を見ていられない。
だから早くこの場からいなくなりたかった。
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