1%の可能性-3

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ミウはそんな俺の嘘が通じたらしい。 みるみるとバツの悪い顔になっていく。 そして申し訳なさそうに謝った。 「ごめん」 「何謝ってんだよ。俺は何とも思ってねーよ」 俺はミウの頭を撫でながら言った。 申し訳なさそうに言うミウを見ていると胸がチクッと痛んだからだ。 …ミウに悪い事をした。 いくらこの雰囲気の為とは言っても嘘は良くないな。 俺はそう思うとただミウの頭を撫でるしかできなかった。 ミウは黙って撫でられていたが、そのうち子猫のように気持ち良さそうな顔になっていた。 そして呟くように小さな声で頷いた。 「うん」 俺はそんなミウを見てホッとした。 ホッとしながらこの雰囲気を持続するように面白い事を考えた。 そして浮かんできた言葉をそのまま言った。 「それに良く寝れたし。おまえ抱き枕として最高だよ」 「はぁ?抱き枕?」 ミウは抱き枕の言葉に反応してまた眉間にしわをよせた。 俺はコロコロと表情が変わるミウが可愛くて思わず「ふふっ」と笑った。 そんな俺にミウは何か言いたそうな顔をしている。 「さーて仕事仕事。ゆっくり寝てろよ」 俺はミウの言葉など無視するかのように自分の部屋へと戻って行った。
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