1%の可能性-3

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あれからミウは直ぐに元気になり1日休んだだけで、会社に出勤できるようになった。 俺としては休んでいる間はできるだけ一緒にいようと思っていただけに物足りなく感じたが…まっいいか。 弱々しいミウもいいが、やはりミウは元気でないとな。 以前のようにミウとの生活をしていく中、俺は理沙の事を説明できていない事が気になっていた。 きっとミウの中ではまだ誤解していると思うから。 でもこのような状態になっては自分から切り出す事はできなかった。 折角元に戻ったのをぶり返す勇気がなかったから。 それにミウからもこの話を切り出そうとはしない。 だったらこのままでもいいんじゃないかと思ってた。 「今日の打ち合わせは15時30分からでしたよね?」 昼休みが終わり、席に戻ると高科が声をかけてきた。 どうやらクライアントとの打ち合わせ時間の確認をしたいみたいだ。 「ああ」 「じゃあ移動も含めて14時30分にはここを出た方がいいですね」 高科はチラッと自分の腕時計を見ながら言った。 今日の打ち合わせは自社ではなくクライアントの会社で行う。 そこまでは電車での移動になり、会社から30分はかかると思った方がいい。 高科はそういう所がしっかりしていて、いつも俺が言う前に自分から確認をしてくる。 だから俺は了承の返事をするだけだ。 「そうだな。じゃあ先方への確認の連絡頼むよ」 「わかりました」 高科は元気のいい声で返事をすると自席へと戻って行った。 俺は高科を見送るとパソコンに視線を移すと、打ち合わせで使用する資料の確認を始めた。
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