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外は暑く中も暑い。
何かと騒がしいこの街では密度も高く暑い夜が続くこともある。
春というよりは夏という錯覚さえする。
空には一つの大きな三日月がこちらを照らしている。
太陽は沈むが変わりに月が昇る。
毎日はこの繰り返しだ。
ループしている、何もかも。
?「なんでかな、足りない」
薄暗く真っ白な壁に囲まれている部屋で明かりはついているテレビしかない。
その横で手にした小銭をジャラジャラと数えている青年がいた。
青年は何度も何度も数えるのを繰り返しこう呟く。
?「やっぱだ、あのババアお釣り間違えてやがる」
椅子に座りながら作業していたが、立ち上がって部屋の扉を越えて階段を降りていく。
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