8人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
変わらない脈拍のリズム
毎日は毎日の繰り返し
黙々と歩くあたしの目の先は
雨雲色のコンクリートだ
つまづかない平坦な道
見えない夢は見ない
なんて退屈
なんて灰色
気分は最悪だ
伸びきった煙突から尚
もくもく上がる煙が
世界を暗く沈める
小さなスポイトで
一滴垂らしたら
何か変わるかな
何かが変わるだろうか
あの日初めて
君を見た瞬間の
あたしの頬に落ちた一滴は
鮮やかだったよ
そりゃ、もう
不自然なくらいに
あたしの頬は
鮮やかだったよ
思い出し笑いをして
見た空が
少しだけ青に見えて
きっと誰かの一滴が
空を青くしたのでしょう
小さな希望が集まって
世界に色を付けるのでしょう
小さな祈りが集まって
世界はまだ捨てたものじゃないと
思えたらいいな
最初のコメントを投稿しよう!