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「与えていると言いますか、勝手に食べて来るんですよ」
男性は口元に手を当てて何かを考え、コック服のポケットから袋を取り出した。
「これを与えてみてください。多分左の翼の怪我も良くなると思います」
リウスにそれを渡し、男性は奥へ消えた。
中を開けてみると、白い固形物とバクスがついばんでいる穀物が入っていた。
「この固形物は・・・、なんだろう?」
「それは貝を砕いて塊にしたものよ。カルシウム補給にはちょうどいいの。さっきの人は私のお父さんよ」
エリアの説明にリウスは店の奥を見つめた。
なぜあの人はバクスのケガがわかったのだろうか?
「ショーが始まるのは夕方からだから、それまでこの町を見てまわってみてね。小さな都市だからすぐにまわれちゃうかもしれないけど・・・」
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