風の都フォルトゥーナより

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ツエーテンが混乱しているなか、彼女(?)は小鳥を見つけてこちらへ歩いてきた。 そして、穀物をついばむ小鳥をむんずと掴んだ。 「いきなりどこに飛んでいくんだ!心配したんだぞ!」 「うるせーな!オレは美味いメシが食いたいんだよ!」 ツエーテンは自分の耳を疑った。 今、男性の声が聞こえなかったか? 唖然と一人と一羽を見つめるツエーテンをみた彼女(?)達は、ハッと我に返った。 「相方を見つけてくれてありがとうございます。私はリウス=ラグジーナと言います。この黒いのは・・・、まあ信じられないと思いますが自分の意思を持った鳥です」 「バクスだ。由緒正しい血統をもつ鳥なんだぞ」 バクスと名乗った鳥はリウスの手から逃れ、また穀物をついばみ始めた。
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