私ときょうだい。

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三人が目を向けた先には、真っ赤なチリチリ頭の女の人がいました。 女の人は木陰からそっと、農作業をする男の人を見つめていました。 「あの人が私達のお母さんなのよ!」 お姫様は少し威張って言いました。 「見りゃ分かる」 男の人は、素っ気ない態度。 「お母さんはあの人を見ているのね」 「ニャー」 「いつまで見てるつもりなんだ」 「見ているだけで幸せなのよ」 「ニャー」 三人はいつの間にか女の人の横にいました。
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