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「猫ちゃんはどんなお話を書いたの?」
「ニャー」
「私の今回の旅は、たくさんの人と出会う事が目的なの。それで私はいろんな人に裏切られて…。もちろん愛されたりもするけれど…」
お姫様の声は震えていました。
「赤いチリチリ頭にしたのは、どんな事があっても、私がお母さんの子どもだという事を忘れない為なのよ」
黒猫は黙っていました。
お姫様は、そんな黒猫に金髪のかつらを被せました。
「よく似合うわ」
お姫様が部屋から出ていくと、黒猫はもうひとつだけあった赤いチリチリ頭のかつらを口にくわえて歩き出しました。
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