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赴任先で貴島先生と親しくなれ、俺の不安も少し解消された。
東京の人は大阪の人に比べ冷たいと、間違った先入観を抱いていた俺は、東京の人も親切で親しみやすいということを知る。
帰宅した俺は、クラス名簿や生徒に関する資料、勤務先に提出する書類等を机の上に置き、美希にメールをした。
【美希に、今日も逢いたい】
俺の恋人、葉月美希。
女子大生の美希に、俺はぞっこんだ。
入学式に備え受け持ちの生徒の名前を覚える為に、名簿に目を通す。
あいうえお順に並ぶ名前。
【葉月美希】
同姓同名か。
気にも止めず、俺は名簿を閉じ、美希からの返信を待った。
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