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「校長先生ですか?花百合女学院大学附属高校から参りました、滝沢です」
「滝沢先生ですか?私は教頭の星野です。さぁどうぞ」
室内に入ると、どっしりとした風貌の年配の男性が椅子に座っていた。俺をまじまじと見つめ、椅子から立ち上がる。
「君が滝沢君ですか。金髪に青い瞳、美しいですな。アメリカ出身とか?」
「…はい、両親はアメリカ人ですが離婚し、母の再婚で二歳の時に来日しました」
「ほう、二歳で?履歴書には体育教師とあるが、英語は喋れるのかね?」
「実は…日本滞在が長く、英語は苦手でして」
「金髪なのに、英語は苦手?これは愉快だな」
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