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また英語か…。
外人がみんな英語がペラペラだなんて、誰が決めたんだよ。俺はアメリカで生まれたが、バリバリの大阪育ちだ。
「すみません。英語苦手なんです」
「英語が苦手?嘘でしょう?金髪、青い目、またまたご冗談を」
職員が全員、俺を見て笑っている。
「その金髪、ブリーチ?目はカラコンですか?」
星野先生まで冗談キツいな。
カラコンのわけないやん。
入学式の手順を聞き、受け持ちのクラス名簿をもらった。いよいよこの学校での、教師生活が始まる。
緊張している俺を、貴島先生は教師専用の休憩室に誘った。自販機にコインを入れ、貴島先生は珈琲のボタンを押した。
「しかし、よく出来たカラコンですね」
「貴島先生、これはカラコンではありませんよ」
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