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「ねえねえ、神守さんといつ会ったの?」
「六限の時居なかったよね。さぼってたの?ちゃんと授業受けなきゃダメだよ?」
う~む。微妙。
確かにうざいが言っていることがそこそこ正論だということがまた腹立つな…
むぅ…いじろうと思っていたのにこれでは遊べぬなぁ…
つまらん。
「ねぇ…あれ?彼処にあるの…何だろ?」
はぁ…………………ん?
あれは……!
「魔法陣!勇者召喚か!?」
「あれがぁ!?」
「ねぇ、魔法陣ってなに?勇者召喚って?」
…早くないか?召喚されるの…
ん?……………あれ、近づいて来てないか?
「ねぇ!あれ近づいてきてるよ?良いのかなぁ?」
「おい…逃げた方がよくないか?」
まったく…こいつらは何を言っているのだ…
「行くに決まっているじゃないか!いざ!異世界という非日常へ!!」
逃げられないように手をつかんでおいて…
「やっぱりか!?離せ!お前もなに掴んでんだよ!?」
「だって怖いもん!」
男がもんって…………ちょっと…
そんな変なことを考えていたら気がついたら魔法陣はすぐ目の前に迫っていて…
次の瞬間。私達はその世界に居なかった。
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