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「やぁやぁ王様。大丈夫だったかい?」
まだ現状を理解出来ずに固まっている周囲を後目に、
私は王に語りかけた。
「あ……あぁ。平気だ。すまないな。
助けてくれて感謝する」
よし、王は戻ったな。
周りの人達はどうしようか?
………ひとまず、置いておこう。
「で、だ。これからどうするのだ?この男はどうする?」
「まずは勇者様方を起こして泉に向かってくれないか?
その間にこの男のことは家臣と話し合っておく」
「了解だ、王様。
じゃあ私はこいつらを起こして泉に向かうとしよう。
王女様を借りるよ?」
「構わん。案内役は必要だろう」
ふ~ん……優しいんだね?王は。
いい王なのかな?
まぁ、その判別は後でするとして。
まずは…………
「おい、起きんか。泉に向かうぞ」
こいつらを起こすとしようか。
~凉音side end~
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